世の中の9割のラーメン屋は「取り切り」という手法をとる。 その日に作ったスープはその日のうちに使い切り、翌朝またゼロから骨を折ってスープを取り直す。お洒落で洗練された淡麗系のラーメン屋に多いスタイルだ。

しかし、これはビジネスの世界で言えば「労働集約型の自転車操業」そのものだ。

「毎日必死に新しいSNS発信をゼロからひねり出す」 「トレンドを追いかけて、毎月新しいノウハウ本を買い漁る」 「クライアントに言われるがまま、安単価のWEBデザインを馬車馬のように作り続ける」

これらはすべて、毎日スープを捨ててゼロから作り直す「取り切り」の生き方だ。自分が動くのをやめた瞬間に、店は潰れ、売上はゼロになる。空中戦の綺麗ごとに踊らされ、足し算の労働に心血をすり潰している現代人は、みんなこの罠にハマっている。

一方で、大砲ラーメンの「呼び戻し」は違う。 彼らがやっているのは、労働ではなく「資産の運用」だ。

一度作った最強のベース(釜)を決して空にせず、そこに毎日のリソースを少しずつ継ぎ足していく。 WEBデザインの文脈で言えば、人間の本能をハッキングする「売れるLP(ランディングページ)」という強固な仕組みを地べたに一本突き刺し、そこに日々の修正やデータを少しずつ継ぎ足して、成約率を極限まで煮詰めていく作業だ。

一度作った仕組み(資産)が、時間を味方につけてどんどん濃厚になっていく。 だからこそ、彼らは毎日ゼロからのクソ真面目な重労働を引き算し、圧倒的なクオリティのスープを淡々と出し続けることができる。